診察が終わったのに、なかなか会計に呼ばれない。
「診察はもう終わっているのに、会計するだけでどうしてこんなに時間がかかるんだろう?」と思ったことはありませんか?
私は医療事務として会計業務を担当していますが、実は診察が終わったからといって、すぐに領収書を発行できるわけではありません。
患者さんからは見えないところで、カルテの確認や会計入力など、いくつかの工程を経てから会計を行っています。
今回は私の勤務先での流れを例に、病院の会計に時間がかかる理由を紹介します。
※会計までの流れや確認方法は医療機関によって異なります。この記事では、私が勤務している医療機関での経験をもとに紹介しています。
診察が終わっても、すぐに会計できるわけではない
患者さんから見ると、医師の診察が終われば、あとは受付でお金を払うだけのように見えるかもしれません。
しかし実際には、診察が終わってから会計に呼ばれるまでにもいくつかの工程があります。
私の勤務先では、おおまかに次のような流れで会計まで進みます。
医師がカルテを入力し、処方する薬などを決める
↓
看護師がカルテの内容を確認する
↓
医事課にカルテが回ってくる
↓
医事課で内容を確認し、会計を入力する
↓
領収書を発行する
↓
患者さんを呼んで会計する
そのため、診察室を出た時点では、まだ金額が確定していないことが多いです。
普段はそれぞれの工程が順番に進んでいきますが、どこかで確認に時間がかかると、その分だけ会計に呼ばれるまでの時間も長くなります。
では、どんなときに時間がかかりやすいのでしょうか。
病院の会計に時間がかかる主な3つの理由
1.医師のカルテ入力が終わっていない
一つ目は、診察が終わっていても、医師のカルテ入力がまだ終わっていないケースです。
患者さんとの診察が終わったあとも、医師はカルテへの記録や処方内容などの入力を行います。
次の患者さんの診察などもあるため、診察室を出てすぐにすべての入力が完了するとは限りません。
私の勤務先では、医師の入力が終わらず、なかなか看護師のチェックまでいけないことがあります。
患者さんからすると「診察はとっくに終わったのに」と感じる時間でも、まだカルテが医事課まで届いていない可能性があります。
2.看護師の確認に時間がかかっている
医師の入力が終わったあと、私の勤務先では看護師もカルテの内容を確認しています。
ただ、看護師の仕事はカルテの確認だけではありません。
患者さんへの対応などが重なっていると、どうしてもカルテの確認が後回しになることがあります。
特に混雑している時間帯などは、一つの工程が少し遅れるだけでも、その後の会計まで順番に遅くなってしまいます。
会計窓口が空いているように見えても、実際にはその前の段階でつまずいていることも多いです。
3.医事課で確認が必要になっている
カルテが医事課まで届けば、必ずすぐに会計できるわけでもありません。
私の勤務先では、医事課でカルテの内容や処方などを確認してから会計入力を行っています。
その際、内容に疑問点が見つかれば、医事課だけで判断せず、医師や看護師へ確認する必要があります。
たとえば、登録されている病名と処方薬の内容について診療報酬上の確認が必要な場合や、同じ薬が重複して処方されているように見える場合などです。
予約日と処方日数、残薬の日数が大きくずれている場合にも、「この処方内容で間違いないか」と確認することがあります。
また、薬の種類や処方内容によって診療報酬上の点数に影響する場合にも、確認が必要になることがあります。
こうしたときは、一度医師や看護師へ確認して、必要があれば内容を修正してもらってから会計処理を再開します。
患者さんから見ると待っているだけの時間ですが、裏側では正しい内容で会計するための確認が行われていることがあります。
会計窓口が空いていても呼ばれないことがある
長く待っているときに会計窓口を見ると、患者さんがほとんど並んでいないこともあると思います。
そうすると、「空いているのに、どうして呼ばれないの?」と思うかもしれません。
しかし、ここまで紹介したように、会計までの処理は窓口だけで完結しているわけではありません。
医師の入力を待っていたり、看護師が確認していたり、医事課から医師や看護師へ問い合わせていたりすることもあります。
そのため、窓口が空いている=すぐに会計できる状態とは限りません。
私自身、会計窓口に座っていても、まだカルテが医事課まで回ってきておらず、患者さんを呼びたくても呼べないということがあります。
あまりにも遅いときは受付に確認しても大丈夫
とはいえ、長い時間呼ばれなければ「忘れられているのでは?」と不安になると思います。
実際には何らかの確認で時間がかかっていることもありますが、気になるほど待っている場合は、受付に確認して大丈夫です。
「会計はまだでしょうか?」と声をかけてもらえれば、カルテが今どの段階にあるのか確認できる場合があります。
病院側で確認中であればその旨を案内できますし、別の理由で処理が止まっていることに気づけることもあります。
待ち時間が長く、「忘れられているのかな」と不安になったときは、遠慮せず受付に声をかけてみてください。
まとめ|会計までにもいくつかの確認がある
診察が終わったあと、患者さんから見ると「残っているのは会計だけ」に見えるかもしれません。
しかし実際には、医師のカルテ入力、看護師による確認、医事課での確認と会計入力など、いくつかの工程を経てから会計を行っています。
特に、
- 医師のカルテ入力に時間がかかっている
- 看護師の確認が後回しになっている
- 医事課で確認事項が見つかり、医師や看護師へ確認している
といった場合には、通常より会計までの時間が長くなることがあります。
私も会計窓口で仕事をしていると、「まだかな」と窓口を気にされている患者さんを見ることがあります。
できるだけ早く会計をしたいのは医療事務側も同じですが、正しい内容で会計するためには、確認を飛ばすこともできません。
「診察は終わったのに、なぜこんなに待つんだろう?」と思ったときに、会計までにもいくつかの確認が行われていることを知ってもらえたらと思います。
会計後に受け取る領収書や診療明細書については、こちらの記事で保管しておきたい理由を紹介しています。


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