紹介状がないと病院を受診できない?選定療養費って?|医療事務が分かりやすく解説

医療事務

※本記事は2026年7月時点の制度をもとに作成しています。医療機関によって対応が異なる場合があります。


「紹介状がないと診てもらえませんか?」はよくある質問です

病院の受付で働いていると、「紹介状がないのですが、受診できますか?」という質問をいただくことがあります。

特に初めて受診する病院や、大きな病院へ行くときは不安になりますよね。

実は、紹介状がなくても受診できる病院はたくさんあります。

一方で、紹介状があった方がスムーズに受診できる場合や、紹介状が無いと追加の費用がかかる場合もあります。

今回は、医療事務として受付で実際によく聞かれる内容をもとに、紹介状について分かりやすくご紹介します。

紹介状とは?

紹介状とは、現在受診している医療機関から別の医療機関へ宛てた診療情報提供書のことです。

現在の症状やこれまでの治療内容、検査結果などが記載されており、次の医療機関でもスムーズに診療を始められるようにする役割があります。

患者さんがこれまでの経過を一から説明しなくても済むため、医師同士の情報共有にも役立っています。

紹介状がなくても受診できる

多くの医療機関では、紹介状がなくても受診できます

一方で、地域医療支援病院など一部の大きな病院では、紹介状がない場合に「選定療養費」が必要になることがあります。

また、診療科や病院によっては、紹介状があることを前提として予約を受け付けている場合もあります。

そのため、初めて受診する病院では、事前にホームページを確認したり、電話で問い合わせたりすると安心です。

選定療養費って何?

選定療養費とは、紹介状がないまま一定規模以上の病院を受診した場合に、通常の診療費とは別にかかる費用です。

これは、「軽い症状は地域のクリニックで、専門的な治療は大きな病院で」という役割分担を進めるために設けられています。

金額は医療機関によって異なりますが、数千円以上になることもあります。

「初めての病院で予想以上の会計額に驚く」というケースはこの選定療養費が含まれていることが多いです。

紹介状があった方が安心なケース

紹介状がなくても受診できる場合は多いですが、次のようなケースでは紹介状があると安心です。

  • 大きな病院を受診したいとき
  • 専門的な検査や治療が必要なとき
  • かかりつけ医から受診を勧められたとき

紹介状があることで、これまでの検査結果や治療内容が伝わり、同じ検査を繰り返さずに済む場合もあります。

紹介状は早めに依頼しておこう

引っ越しや転院などで、通院先を変更する必要が出ることがあります。

新しい医療機関を受診するときには紹介状を持参することが多いですが、紹介状はその場ですぐに作成できるとは限りません。

私が勤務している病院でも、緊急性が高い場合を除き、紹介状は後日受け取りになることが少なくありません。

病院によっては、医師が診療の合間に作成するため、完成まで数日から1週間ほどかかることも。

通院先を変更する予定が決まったら、「紹介状が必要になりそうです」と早めに医師や受付へ伝えておくと安心です。

余裕をもって準備できるため、その後の受診もスムーズになります。

医療事務として感じること

受付では、「紹介状がないから診てもらえないと思っていました。」と不安そうに来院される患者さんも少なくありません。

実際には受診できる場合が多いのですが、病院によってルールが異なるため、不安になるのも当然だと思います。

分からないことがあれば、一人で悩まずに病院へ問い合わせてみてください。

受付では、その病院の受診方法について案内してもらえます。

まとめ

紹介状は、これまでの治療内容を次の医療機関へ伝えるための大切な書類です。

紹介状がなくても受診できる病院は多いですが、大きな病院では選定療養費がかかることや、紹介状が必要な場合もあります。

受診する病院によって対応が異なるため、不安なときは事前に確認しておくと安心です。

初めて受診する病院で迷ったときは、遠慮せず受付へ相談してみてください。

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